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人をやる気にさせる「孫子の兵法」。「孫子」から学ぶ経営と商売の原理原則集です。仕事などで部下のやる気を一瞬で引き出す方法です。モチベーションアップ方法ならテンションがアップして仕事の効率も格段に上昇します。やる気が出ない症状や集中力が出ないで悩んでいる部下へのアドバイスにもどうぞ。

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人をやる気にさせる「孫子」の兵法

孫子は、戦争を行うのは人であり、戦いに勝つためには「兵卒のやる気」が重要であると述べています。
では、孫子はどのようにして兵卒のやる気を出すように説いているのでしょうか。
時代背景を現代に変えて「孫子」の教えをみていきますと、現代企業にそのま
ま通じる人をやる気にさせる人材マネジメントの極意が見えてきます。

☆人をやる気にさせる4つのポイント☆
1.組織をつくり体制を整える
2.気をあわせる
3.追い詰める
4.賞罰をはっきりさせる

1.組織をつくり体制を整える
混乱というのは、整った状態があるから生まれるのである。
同じように、憶病は勇敢から生まれ、軟弱は剛強から生まれるのである。
したがって、
●乱れるか治まるかは組織の編成による。
●憶病になるか勇敢になるかは、組織を構成する人員の“勢い”による。
●組織の人員が弱くなるか強くなるかは、組織体制による。
では“勢い”とは何か。
例えば、
水が激しく流れて岩石をも漂わせるに至るのが勢いである。
猛禽が急降下して一撃で獲物の骨を打ち砕くに至るのが勢いである。
こういうわけで、
人の管理に巧みな者は、“険しさ”と“激しさ”を持っており、それにより組織に勢いをつけるのである。
また、大人数を管理するのを、少人数を管理するのと同じようにするには、●組織をつくり、それぞれの用途に応じて部署を作り、人員をグループ分けする事が重要である。
では、組織を機能させるにはどのようにすれば良いのか。
●規則をつくり賞罰を明確にすることである。

組織が臨機応変に物事に対処できるようにする

では、組織が臨機応変に物事に対処できるようにするには、どのようにすれば良いのか。
●常時での規則を制定し、その組織が行うべき業務を明確にすることである。
また、それに加えて、
●危機管理マニュアルを整え、不測の事態が発生した場合においても、誰が何をどうするといったことを明確にしておくことが重要である。
不測の事態が発生してもまるで石を卵にぶつけるようにたやすく対応できるのは、常時の運用と不測時の対処法が明確にされているからである。

■■■ キーワード ■■■
● 乱は治に生じ、怯は勇に生じ、弱は強に生ず。
治乱は数なり。勇怯は勢なり。
強弱は形なり。 【「孫子」兵勢篇】
● 激水の疾(はや)くして石を漂すに至る者は勢なり。 【「孫子」兵勢篇】
● 勝者の民を戦わしむるや、積水を千仭の谿に決するが若き者は、形(かたち)なり。 【「孫子」軍争篇】
● 凡そ衆を治むること寡を治むるが如くなるは、分数是れなり。衆を闘わしむること寡を闘わしむるが如くなるは、形名是れなり。 【「孫子」兵勢篇】

気をあわせる

かつての戦争(鑓や弓で戦っていた時代の戦争)では、
・ 口で言ったのでは聞こえないから、太鼓や鐘の鳴り物を使って合図を送った。
・ 指し示しても見えないから、旗やのぼりを備えて指示を出した。
とある。
そもそも、鳴り物や旗の類というのは、兵士たちの耳目を統一するためにある。
兵士たちが集中統一されているからには、勇敢な者でも勝手に進むことはできず、臆病な者でも勝手に退くことはできないものである。
現在の企業間の戦争であっても社員の意思を統一し、やる気の高いものも低いものも同じように目標に向かわせて行動させることが重要である。
それには、
● 会社の事業目的を明確にする。すなわち、世のため人のために何をもってどのように役に立っているのかを、社員一人一人が理解できる言葉で、社員全員に知らしめる。
● 社員一人一人に対し、自分の行っている業務の意義と会社への貢献度を知らしめる。
ことである。
そうすれば、社内規律が乱れに乱れた状態であっても乱れはすぐにおさまる。
仕事の目的がわからず曖昧な気持ちで働いていた社員も、業務の目的が明確になるため、やる気を沸々とたぎらせるものである。
これが大人数を手足のごとく働かせる秘訣である。
■■■ キーワード ■■■
既に専一なれば、則ち勇者も独り進むことを得ず、怯者も独り退くことを得ず。
【「孫子」軍争篇

追い詰める

既存の主力事業が衰退期となり、新規事業展開をせざるを得なくなった場合どうするか。
●事業を成功させるには社員一同の団結がどうしても必要となる。
そこで、
●その新規事業を成功させなければ会社の存亡が危ぶまれる状況であることを社員に明らかにし、必ず事業を成功させなければならない気持ちに社員を追い込む。
そうすれば社員は結束するものである。
● 適度に社員を休養させては疲労させないようする。
● 士気を一つにまとめる。
● 経営資源を蓄える。
● 事業戦略を策定する。
● 他企業とのネットワークをめぐらせる。
このようにした上で、自社の社員をどうしても事業を成功させなければならない状況、すなわち社員を逃げ場の無いようにすれば、社員は会社を辞めたり、仕事をサボったりしなくなるものだ。
どうして死にものぐるいの勇戦が成功しないことがあろうか。経営者も従業員も、上司も部下も、社員一同死力を尽くすだろう。
人というものは、あまりにも追い詰められた状況にはまりこんでしまうと、もはや危機を恐れなくなるものなのだ。
どこにも行き場がなくなってしまうと、決死の覚悟を固める。
まわりが敵ばかりとなれば一致団結する。
逃げ場のない窮地に追いつめられてしまうと、奮戦力闘する。
だから、そうした絶体絶命の状況を社員が知り、社員が一丸となって重大局面を乗り切ろうとしている時は、ことさらに管理職が指示調整しなくともよく戒慎し、求めなくとも力戦し、拘束せずとも励ましあい、いさかいを禁ずる規則を交わさせなくとも誠実である。
そして、
● 神頼みなどの他力に頼ることを戒める。
● いつか僥倖が訪れて成功できるのではないかとの楽観的な気持ちを引き締める。
● あくまでも自分たちで考え、自分たちの力で成功を勝ち取るのだとの気持ちに社員をさせる。
そうすれば、社員は決して逃げ出したりはしない。
こうした決死の覚悟を社員たちに持たせ、ほかに行き場のない状況の中に投げ込めば、社員全員があたかも勇猛果敢な将軍が敵を粉砕するように奮戦力闘するのである。
■■■ キーワード ■■■
謹め養いて労すること勿く、気を併わせ力を積み、兵を運(めぐ)らして計謀
し、測るべからざるを為し、これを往く所なきに投ずれば、死すとも且(は)
た北(に)げず。死焉(いずく)んぞ得ざらん、士人 力を尽す。
【「孫子」九地篇】

賞罰をはっきりさせる

常識では考えられないような驚くべき大きな賞を施し、ふつうの定めにはまったく拘らない恐るべき禁令を掲げるなら、大勢の組織を働かせるのも、ただの一人を使うようなものである。
■■■ キーワード ■■■
無法の賞を施し、無政の令を懸くれば、三軍の衆を犯(もち)うること一人を
使うが若し。 【「孫子」九地篇】

☆☆ 巧みに人を使う者の手法 ☆☆
巧みに人を使う者は、
● 組織目標の達成を、組織全員を勢いづけることによって成し遂げ、数人の部下の活躍に頼りきってしまうことはない。
● うまく人の長所を見出し、適材を適所に配置して、組織全体の勢いのままに従わせることができる。
組織全体を勢いにのせることができる者が部下を動かすさまは、まるで木や岩を高い山から転がり落とすような勢いになる。人を、この転がり落ちた岩のように勢いづけてはじめて「勢いをつける」と言えるのである。
経営者や事業部長、プロジェクトリーダーが組織を奮い立たせる留意点は、つぎの二点である。
● 一般社員は気持ちを奮い立たせる。
● 管理者は心服させる。
社員を充分に働かせるためには、気力の充実度を知らなければならない。
朝方の気力は鋭い。
昼頃の気力は衰える。
暮れ方の気力は尽きてしまうものである。
したがって、人使いの上手な人は、以下の事に心がける。
● 部下がテキパキと仕事を行える環境を整える。
● むやみな残業はさせず自己啓発の時間を与える。
● 帰り際の気力が衰える時間帯に仕事を与えるのを避ける。
● 気力が充実している朝方に難しい仕事を与えるように心掛ける。
これが心配りのある上司である。
やる気満々の組織の動きは、風のように疾く、林のごとく静かであり、ひとたび行動に出れば火のように激しく、動かないときは山のように泰然自若としているものである。

■■■ キーワード ■■■
● 善く戦う者は、これを勢に求めて人に責めず。 【「孫子」兵勢篇】
● 善く人を戦わしむるの勢い、円石を千仭の山に転ずるが如くなる者は、勢なり。 【「孫子」兵勢篇】
● 三軍には気を奪うべく、将軍には心を奪うべし。是の故に朝の気は鋭、昼の気は惰、暮れの気は帰。故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避けて其の惰帰を撃つ。此れ気を治むる者なり。 【「孫子」軍争篇】
● 疾(はや)きことは風の如く、其の徐(しずか)なることは林の如く、侵掠することは火の如く、動かざることは山の如し。
【「孫子」軍争篇】

仕事で部下のやる気を出す方法
組織が臨機応変に物事に対処できるようにする
気をあわせる
追い詰める
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